沖縄と一口に言っても、人によって興味は様々だ。本島の活気に満ちた環境が好きだと言う人。周辺の島々の素朴な感じが好きという人。どちらも好きという人には、本島からわずかな時間で行くことが出来る“楽園”もおすすめだ。
 久米島は沖縄本島から西方100km程度離れた島で、大きさ的には伊豆大島程度(岡星的感覚)。もずくとまぐろが名産品。特産品としてはサトウキビや久米島地鳥なんかもあり、対外的なウリでは、クメジマボタルや海がめの産卵やはての浜などがある。もっと詳しく知りたければ、久米島で検索かければいくらでもまともなデータが入手できる。
 どちらかといえば、本島とは異なる独自の文化を持つその他の島嶼部と比べ、文化的にも環境的にもほぼ本島に近く、どちらかと言えばリゾートとしての意味合いが大きいように感じる。比較的に観光客なれしてると言うか、あまり田舎の閉鎖的な部分は感じない。そういった素朴さみたいな物を求めると、いささか拍子抜けすることになるかもしれない。(もちろん、比較論であって、東京から行く分には十分田舎感がある。)(よく言えば、うまくバランスしている。)
  まあ、那覇から飛行機で30分。高速船なら1時間半ってところだから、実際、東京に対する大島と距離的にもかなり近い感覚。さらに、6月から9月に限って言えば東京から直行便が出てるんで、2時間半程度で比較的楽チンに行ける。(航空運賃を除いては・・・)島の西の果ての空港から、東の果てのホテル・民宿街までタクシーで行って2000円程度だ。
 宿泊費は、選べばある意味ひじょーに安い。ってか安いところもある。ただし、飲食費関係はそんなに安くはない。島で作ってるもの以外は、本島から運んでくる為安くはならないようだ。といっても、あくまで本島と比べての話で、都心近郊で飲み食いするよりはそりゃもちろん安い。マグロやモズクは特産品の割りに、そんなに安くはないもののとーってもモノがいい!だから、コストパフォーマンスは非常に高いものの、興味ない人には単に値段が高いだけに見えたりするかもしんない。(あと車えびとかもそうだね)
 ところで、確かに美味いモノだらけだが、岡星の美味い物感を変えたモノがひとつ。それはモズク。今まではね、まあ食わないことはないけどね。ってなニュアンスだった。本島に何度か来てて、いろんな居酒屋とかでも食ったけど、まあ内地で食うより美味いかなぁぐらい。ところが、安さんモズク(おもしろい漁師のおじさんの名前。)食ったら概念が変わる。食いたいもののひとつだ。むしろ好物だ。
 あと、何だか突然に出来たのだが、久米島には海洋深層水のプラントが出来ている。これも、新しい名物として売り出して行きたいらしいのだが、どこの居酒屋に行っても泡盛を注文すると深層水が付いてくる。副産物として、塩も作ってるらしい。もちろんそれらは味噌やその他のものにもやたらと使われてるようだ。
 観光POINTとして考えると、いろいろあるにはあるけど“はての浜”以外に大した見所はない。それでもまあ、時間があるようなら上江洲家の建物群(実際はその辺一帯普通に人が住んでる同じような琉球家屋ばっかりなんでわかりにくい)(っつかだからどの家見てもいいのだ)とミーフガー(女岩)ガラサー岩(男岩)とかってなぐらいか。もちろん、普通にいい景色は島中にあるけど、いわゆる観光地的見所ではないね。
 上江洲家は久米島の中でも、最も景観がよく最も風通しの良いところに建ってるんで、ココの縁側に座ることをお勧めする。
 ミーフガー&ガラサー岩については、言葉の意味と岩の形を見てのとおり。子宝に恵まれると言われてる場所だ。(しかも、その伝説を体験してしまったし)(藁)その他、観光地と思わないで、ぷらぷら普通に周っても南らしいいい景色は一杯あるんで、日がな一日ぷらぷらを薦めます。


つづくけど続きはちょっと待ってね<(_ _)>