酒の墓標8

 博多献上 古酒 
 株式会社篠崎<福岡県>

 麦です。それを樫樽で熟成させてあるそうです。何と例えていいのか悩みますが、とにかく美味いことは確か。キレ・香り・コクのバランスが絶妙です。もともと麦だということもあって、和食系のほとんどのものに合います。若干水で割ってやって度数を下げれば白身系の刺身すらもこなしてしまうでしょう。同じ九州とはいえ、さすがに玄界灘の幸を肴にしてる博多人。南方系の酒とはちょっと趣が異なります。
 おすすめです。

SpecialThanx:まめ

 黒真珠 5年古酒
 八重山酒造 (八重山)

 数ある泡盛の中でも、ワイルドさをうまーくまとめて、よく洗練されてます。古酒になるとこんなに丸く、洗練されるのか。ってかんじです。特に同じメーカーの八重泉と比べるとよくわかると思いますが、泡盛の個性を殺さずにきれいにまとまってる。そんな酒です。もちろん、泡盛の良さはしっかり残ってます。

SpecialThanx:G

 竹山源酔
 小正醸造株式会社
 
(鹿児島県)

 霧島山系の地下水"竹山源水”がその名の由来らしい。飲むとファーストインパクトに対して、ヒキがスッと消えます。あまり、余韻を残さない感じでしょうか。甕壷貯蔵らしい丸さはもちろんあります。この、ジャブのような感じで気がつきゃ空けちゃいましたね。
 とくに、肴は濃い味や油っぽいものでなくとも、旬のソラマメとかともいい感じでマッチングしました。魚とも相性はいいと思います。あ、美味い!って感じではなく、飲み込んで1拍置いて、あ、美味かった 。ふう〜。ってな感じだと思います。

SpecialThanx:G

 軽井沢12年
 メルシャン株式会社

 メルシャン?とかその辺で抵抗する人が結構いると思う。騙されたと思って呑んでみなさいって。こいつは、英国流の表記と同様、いろんなモルトをブレンドしてるけど、最低12年モノを使用してますよ。ってこと、ラベルによると31年ものもブレンされてるらしい。
 味はいわゆるモルト系の癖は感じない。しかし、優しくそれでいて力強い味です。抵抗感無くスッと入って、一拍間をおいてから、自己主張始めるって感じかな。さらに一拍置いた頃、うま〜って実感がわいてきます。


SpecialThanx:まめ

 

 喜界島
 喜界島酒造(鹿児島県)

 おなじみ奄美の黒糖焼酎です。最近、岡星的には勝手に、黒糖にはずれなし。とか言ってますが、香り・味・コク、どれをとっても、最高かどうかは別にしてはずしませんねぇ。
 いわゆる、黒糖系の甘い香りと、そのあとにまるっと来る深みと言うか優しさと言うか独特の味がします。相違や、普通の4合ビンと違い、こいつは上に向かって細くなる5合ビンです。価格的にも、1合分を考慮に入れても尚安い。

 木火土金水
 笹一酒造(山梨県)

 岡星にはめずらしく、蕎麦焼酎です。ちなみにもっかどこんすいと読みます。 何と例えていいのか非常に微妙です。飲みはじめには、確かに蕎麦の香りがしますが、一般的な蕎麦に比べるとかなり力強さを感じます。 あとの引きとかは吟醸酒のようなスッと言った感じです。 従って、いくらでも飲めます。気付くとなくなってます。
 そんな性格なので、およそどんな食べ物にも合いますが、決して邪魔しない。うまい!と言うより、ふむ。と関心し、よく出来た酒だともう一度関心。

 琉球 
 新里酒造 (沖縄県本島)

ま、どちらかと言えばマイルド系の泡盛です。くせがないといえばない。沖縄あたりじゃ普通にコンビニに売ってたりします。最近ラベルがポピュラー系に走りがちな沖縄では、いい具合にふるっぽくていいと思います。何にでも合うといえば、何にでも合います。

 琉球クラシック
 新里酒造(沖縄県本島)

琉球の古酒比率が高いものと思えば良いです。(この場合の古酒とは3年以上がひとつの基準らしい)普通の琉球に比べて、ややマイルドな仕上がりになってます。基本的に、泡盛は癖が強いため、マイルドになればなるほどいろんな食べ物と合い易くなるという特徴があります。そういった意味では普通の琉球より肴を選びません。

 

 請福VINTAGE
 請福酒造(石垣)

一応、古酒です。最近はビンやラベルがこってるものが多いのでそのあたりは何ともお寒い限りですが・・・。中身はそれなりに古酒感があってマイルドです。インパクトはちょっと低めですが、やはり食べ物との相性はいいように思います。

 

 六オリジナル
 老松酒造 (大分)

 岡星も大変お世話になってる、六のオリジナルボトルです。中身は田吾作か閻魔ではないかと踏んでいるのですが・・・。個性が前面に出るタイプの酒ではありませんが、常飲向き。つまり、食事にもロックでとろとろ楽しむも良しといったタイプです。

 久米島
 米島酒造所(久米島)

 久米島自体は紹介してますし、中身は同じです。しかし、このボトル・・・デザインっていうか、イラストと言うか、まるで美大志向の美術部の高校生が書いたような絵です。(藁)

 

 李白 超特撰 純米吟醸
 李白酒造(島根県)

 一言で言うと“濃い”。いわゆるウマクチの酒です。日本海の海の幸は負けず劣らず味が濃い目なので、その辺とのマッチングはいいと思います。もちろん、焼き鳥やなんかとの相性も相当いいと思います。

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