〜特別編〜ぶらり北海道呑み食い紀行     今回は縦に長〜いよ&すごく重い  
  〜初日〜

 結婚式とその前後の空前絶後な飲み会で、見事にこめかみあたりまでアルコールにどっぷりつかり、火気厳禁的肉体になってる体を癒すべく岡星と愉快な仲間たちはGW後半を利用して一路札幌へGO!久方ぶりの北海道で呑んで食ってツアーを敢行したのであった。(あれ?癒してない?)
 まずは、羽田から一気に千歳へと飛ぶ御一行。夕方あたりの到着なのだが、すでに寒い。だって気温が10℃を割ろうって勢いなんですもの。5月とはいえ最高気温こそ17℃前後はあるものの、夜は4℃とかって言われてる。防寒用に何か服を買うか、呑んで忘れるかどちらかしかありますまい。
 そんなこんなで千歳でかつてないほどゴージャスかつ大型かつカーナビもCDもフル装備のいかしたやつ“MPV”をレンタし、非業の死を遂げたBO・ZO.札幌支部長の墓参りなんかも兼ねつつ札幌へ向かう。
 んでま、札幌のニューオータニに到着したのはほど良く暗くなった頃。さてさて、北海道といえばジンギスカン!&各地のオリジBEER!ってわけで札幌ファクトリーへと繰り出す。

 まずはおなじみジンギスカン。いろいろ食ったけど、このラムリブロースが一番美味かったように思う。しかも激安。
 みんな未ろ過の限定生を呑んでます。
 いろんなもの食ってしかもその全てが美味かったけど、シーザーサラダは秀逸!
 みずながはいってるのも驚きだけど、これがシャクシャク!
 ドレッシングにはいってた温泉卵にもやられた。真似しよっと。
 河岸をかえて、ビアホールへ。こっちじゃついぞ見かけなくなったエーデルピルスの生がありました。
 ホップの量が多いためほろ苦さバキバキ。チェコのビールに似てます。
 しかし生はやはり美味い!
 おきまり、3種の試飲セット。俺は大体濃い目のデュンケルが好きだな。
 道産子は飲んだり食ったりが好きなんで、食い物も酒も必然的にレベルが高いんですな。

 いやいや、とても全部は紹介し切れません。とにかく食って呑んで飲んで喰ってで大満足です。とかく観光地では厳しさ炸裂の岡星なのですが、文句なしです。ちなみに札幌ファクトリーってのはサッポロビールの工場跡地で、日本のビールの発祥の地でもあるそうです。当然生ビールの時代になっても、ビールにプライドありってところ?
 何はともあれ、ビールと食い物でパンパンになった腹をかかえつつホテルに戻ってご就寝。

〜二日目〜

 珍しくみんなそろって朝からすっきり起きてチェックアウト。とりあえずは札幌の朝飯でしょう。ってなことで一路札幌二条市場へ。
 あら、朝から活気がありますのねブラブラしつつ元気のよい定食屋を発見。とりあえずなだれ込む。

 まず、そのメニューが圧巻!っつーか、当然市場だから朝も早よからやってるわけだけれども、これっぽちも朝飯仕様になっちゃあいない!ってより普通の一般的朝飯の概念に準拠してない!
 俺とよしざるは以前、北海道に住んでたこともあり北海道におけるサービスの基本はとにかく大盛り!ってのがわかってるのだがその他メンバーは唖然。
 俺らも頭じゃ覚えてるんだけど、体が覚えてなくてこれまた唖然。
 この朝飯以来、うちの奥ちゃまは“♪いくら!いくら!”と言わなくなりました。
ほっけが
ドン!
いくらも
ドン!

 自分が食ったものだけでも、かなりやばげなのにさらに奥ちゃまの残したいくらを食って(残りだけでも普通のいくら丼ぐらいある。)かなりピンチ!幸せ街道を走ってって、幸せの頂点が折り返し地点になっててそれでも走り続けてしまったみたいな感じ?
 それでも、夕べは遅くて発見できなかった支部長の墓を探し回ってる間に無事消化。(ちなみに札幌の霊園って数ヘクタールはありそうな広大な面積なのだ。)
 一路車は、第二の故郷岩見沢へ直行。(といっても俺はいくつ故郷をもってるんだろ?)どーでもいいけどせっかくついてるカーナビが「道なりです。」しか言わないなあ・・・。いや、そのくらい俺でもわかるよ。ってゆーか北海道にカーナビの需要ってあるのか?
 んでま、岩見沢到着。♪ゆめの〜さかみちは〜(BGM:俺たちの旅)となつかしプレイスを歩き回り、小腹も空いたってことでらい久にでも行こうってことに!
 ちなみにここは札幌あたりからも大勢食べに来る名店だったりする。懐かしいかといえば、そのころの俺らは超貧乏であり1000円で1週間なんて普通だったりしたもんだからあんまり外食の記憶ナシ。ジャガイモを農家にもらったら1ヶ月程ジャガイモばっかを食い、たまねぎもらったらたまねぎが続く・・・。

 とりあえず行ってみると、結構町の様子が変わったりしていてどこにあったかうろうろ・・・。見つけてみれば長蛇の列!まあ、せっかくだからと並んでみんなで(蜂蜜入り?)味噌ラーメンを食う。特徴はどんぶりの上にちょこっと鎮座してらっしゃる“麩”。写真ではわかりにくいんだけど、ご多分に漏れず“北海道流サービス”。麺も2玉入ってます。(しかもこれが普通。その他のサイズは特盛とか大盛りとかしかなし・・・。)サイドメニューもなけりゃビールもない。
 だけどこの店のキャッチフレーズは、味の幸福を売る店。中身はともかくその精神を見習うべき店は数多し。
 満腹もつかの間、帰りの切符は釧路空港発になってるんでそっちまではいかなきゃあならん。岩見沢をあとにしたわれわれは、由仁から夕張を抜け日高山脈を越えてゆく。
 GWにもかかわらず、がらすき国道は快適。(この日で3回位しか信号に引っかかってないんじゃないか?)相変わらず、ナビは「道なりです。・・・」
 途中、道端にあった町営温泉に立ち寄る。
 銭湯と変わらぬ価格ながらなかなかの樹海温泉
キトビロ
美味すぎて
すぐ食っちゃって
資料ナシ
 温泉には、いろんな名産品に混じって”キトビロ”なるものが売ってた。何ですか?行者にんにくのことらしい。しかも激安。さらにめちゃめちゃ美味いっ!
 

 番外

 道東のほうでは比較的どこでも売ってたじゃがビア。
 ナマラドライって書いてあるのが笑えるけど味も素っ気もなくホントにDRY。
 まあ、普通のビールの米・スターチがじゃがいもデンプンになっただけ。

 

 ご存知知ってる人は知っている“ガラナ”。何で?っていう位北海道人はガラナ好き。
 なかでもこのコアップガラナが定番とされています。
 日高から十勝にかけて、温泉によったりみやげ物屋によったりしつつ、今日は十勝川温泉のあたりだなと見当がつく。しっかし、行者ニンニクのしょうゆ漬けは美味い!美味すぎる!(別名:キトビロ、アイヌネギ)しかもこの時期しか食べれない上、栽培には数年かかるそうな・・・。
 感動もそこそこに土産物屋はあいも変わらずナ状態・・・。っつーかお菓子多すぎ!どこで作ってんだっつの!
 子供だましだな〜!などと思いつつも、買ってしまう気持ちもワカランではない。
 しかも、北海道人向けには最近バナナ味のものが流行ってることが判明。(南国へのあこがれか?)
 お菓子なんかはどーでもいいんじゃい!十勝と言えば豚丼じゃい!と十勝駅前の”ぱんちょう”なる店に行ってみるも、パチンコ屋の開店かっつの!ってなぐらいの列ぶりに、2番人気の店に行く。ガイドブックには“黒い”と書いてある。大体、カレーにせよ何にせよ黒けりゃうまいんじゃ!と無理やり納得しつつそっちに向かう。(神保町の某カレー屋除く)
 店の名は“味の鶴橋”。いきなり、奥の座敷へどうぞ!なんて言われて入るが、ふつ〜のうちのリビングじゃん!  こ、これが・・・。
 く、黒い。たしかに黒い。
 だけど案外あっさり目。ちょっと焦げっぽいところはあるものの、俺的にはきらいじゃないかも・・・。

 ぐうう・・・。なかなかヘビーじゃったわい・・・。と満足したところで一同、本日の宿を決めてなかったことを思い出し、十勝川温泉で電話かけまくったりするも流石のよしざるが国民宿舎に一発で決める。
 恒例、SAPPORO CLASSICなどを部屋であおりつつ全員同じ部屋で雑魚寝。

〜三日目〜

 翌朝はがん首そろえてホテルの朝飯を食う。期待はしてなかったが、こういったところには珍しくご飯が固めで美味い。その他取り放題になってる明太子や塩辛などとの組み合わせもよい。何より普通の朝飯ってのが一同のお腹に優しかったのかもしれない。
 釧路へと向かう。今朝もカーナビのHALは(名前がついてる)「道なりです。」だ。
 途中、けいりんの場外車券場に立ち寄り昼のカニ代浮かすぞおぉぉぉ!と全員ではりきるも、あえなく撃沈。3レースもやったのにぃ(ムキになってる。)
 さらに途中で釣り餌やルアーを購入する際、奥ちゃまに竿をねだられ安いルアーロッドを買わされる。その際、釣具屋の兄ちゃんに情報収集などするが、GACKTのような兄ちゃんは不思議系。(しゃべりがGACKTそのものだった。)
 そんなこんなでお昼のいい時間に釧路到着。和商市場へ。
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 ここは、バイク乗りにはとっても有名。ご飯をどんぶりに買って、いろんなお店を廻りながら好きな海の幸を好きなだけ乗っけてもらうのだ。ただし、ひとつひとつは大した事なくてもトータルな金額にすると銀座あたりでゴージャス海鮮丼食べるのと値段的に変わらなくなってしまうので要注意!
 とりあえず、各自散り思い思いの店に行く。微妙な差こそあれ、北海道で海鮮ものといえば自ずと魚は決まってくると思うが・・・。
 各自の丼は以下の写真。
 一同真剣です。ってより食べたいものだらけで困ってしまってます。  岡星の海鮮丼です。POINTは大量の濃い口イクラと黒いカニ子です。
 単純なしょっぱさが旨味に疲れた舌を目覚めさせます。
 まきままの海鮮丼です。
 POINTはやはり大トロでしょうか?
 Gの海鮮丼っす。
 サーモンとかタコとかに隠れてるっすけど、メインはこだわりイクラっす。
 よしざる海鮮丼
 このえびっびーを見て!
 何か虫みたいでしょ。
 しかも甲虫類。
 でも旨いんだなあ。
 えみりんの海鮮丼です。
 海老やうにで見えないけどホタテには相当こだわってます。
 唯一のしその葉が高得点ってかんじ!

 その後、腹ごなしも兼ねて釧路川にてちょっと竿でも出すか?ってなことになり、ほとんど河口とはいえ期待しながら釣り大会開始

 大方の予想に反し、G大活躍!近所の釣具屋で買った安セット竿と100円ルアーでいきなりビール瓶級のカサゴをGET!!

 それを皮切りに、釣れる釣れる釣れる・・・。根魚王を気取っていた岡星はがっかり(ウグイ1匹)・・・。
 恐るべし釧路・・・。ってゆーより釣り天国釧路・・・。

 っつーか、釣り始める前に既に岡星愛用の唯一まともな竿“KIRAKU”を車のドアに挟んで折ってくれたのもG!


注:ファイバー製の竿の断面は危険です。よい子は鼻に差し込んだりしてはいけません。

 とか何とかしてる間に、陽も暮れかかり寒くなってきたのでHOTELへ向かう。(本当なら、持ち帰って刺身・唐揚げ・味噌汁とカサゴパーティーが出来た位なんだがね・・・もったいな〜!)
 小汚いホテルで聞いてみると、最近の釧路での人気は”釧路フィッシャーマンズワーフ”とその裏にある本格炭火ろばた焼きらしいんで、とりあえずそこに行ってみる。
 昔はなかったフィッシャーマンズワーフ。すごいぞフィッシャーマンズワーフ。魚介類も和商市場より安いぞフィッシャーマンズワーフ。ちょっとおしゃれだぞフィッシャーマンズワーフ。(MOOって別名があるらしい。長いので以降はMOO!)
 裏のろばた焼きが激混みだったので、予約を入れといてMOOのレストランに入ることにする。

 例によって飲み比べセットは存在する。しかし、釧路のは札幌とはまた違う。釧路はビール醸造都市宣言とかしちゃっててオリジナルビールの開発に余念がないのだ。  酒とは関係ないものの、このミルクプリンはめちゃめちゃ美味い!
 このパエリヤもめちゃうま!野菜も道産のものにこだわってるらしい。ちなみに上の白いのはカブ。
 シェフをここに呼べ!ってぐらいうまい!
 その他にも、アサリのスープやオリジナルソーセージなんかもふざけろよ!と叫びたくなるくらい美味い!
 (写真撮るのを忘れる位に・・・。)

 ここで堪能してるあいだに、まきままがろばた焼き屋に確認に行く。8組待ちとかだったんで、当分先だなと思ってたのだが意外なことに1回順番が廻って来て、もう一回予約してきたとのこと。
 やけに開店の早い店だなと思いつつ急いで行こうとしてるところで、足元からガシャ!と。あ〜!CASIOくん転落!しかも転がりもせず、ボディが見事に衝撃吸収した音・・・。
 割れてます・・・。ぱっくりと・・・。しかし、団体行動においては妙に気を使う岡星のことなにごともなかったように立ち去る。
 店に着くとまたさっきの予約から廻っちゃてて、さらに予約して3組待ちの順番待ち。一体どーなってんだ?
 3組待ちなのに10分ほどで呼ばれる。・・・・。回転がいくらなんでも速すぎる・・・。
 テーブルに近づくにつれ、謎が解ける。暑い!いや!熱い!各テーブルに炭火が用意してあるのだが、通常の焼肉屋のと比べても焼くところの面積が4倍近い!皿やグラスをまともに置くスペースすらない!

 厚岸の牡蠣が自慢げに置いてある待合所。
 牡蠣のためなら人ひとり殺してもいいくらい岡星は牡蠣好きなのである。
 問題の炭火。テーブルのほとんどが、焼き場になってるのがわかるだろうか?
 熱い!とにかく熱い!ガラス職人ってのはこんなかんじか?あるいは鍛冶屋か?って位熱い。  念のために言っておくが、ネタは新鮮でとっても美味いのだ!ただ、熱い!熱いのだ!
 牡蠣マニアの岡星をも狂わす厚岸の牡蠣!ちなみに酔ってなくてもそのすさまじい遠赤外線効果により、店内のお客の顔は例外なく赤い。
 そして、暑さに弱い道産子はとっとと食ってとっとと帰ってゆく。
 いやあ食った食った。はしごしたとは思えんね。
 カメラのことなんざすっかり忘れて食った。
 めちゃめちゃ満足したわれわれは、年に1回位しかやらないパチンコをやったり、謎の喫茶店に行ったりして多少腹を落ち着かせホテルに戻る。

〜四日目〜

 ついに北海道最終日。せっかくだからと釧路湿原へと向かう。途中、腹がへったのでログハウスの喫茶店に寄ったりしつつ世界で一番ノロイ汽車“ノロッコ号”に乗り湿原を堪能する。
 釣りに目覚めてしまったわが奥ちゃまのリクエストにより、せっかくだから釣りの聖地〜釧路湿原〜で釣り。

 途中のお店で食った自家製ソーセージのポトフ。
 滋味あふれる味ってのはこういうのを言うんだろうなあ。
 美味いもんは美味い!
 これがノロッコ号の機関車部分。のろそう。
 車窓から顔出しても何ら危機感ナシ。  BGM:世界の車窓から
 一帯が湿原なのである。
 ノロッコ号は最高時速30キロ
 この聖地においてさえしっかりと釣ってしまう、まきまま恐るべし・・・。

 時間がなくなってしまったので、あわてて釧路へ戻りみんなお土産購入。もとより、お土産の習慣がない岡星は自分用にのみ半生こまい・純粋塩ウニ・ホタテ貝柱塩辛・本物鮭フレーク・行者ニンニクを買う。
 思ったより早く釧路空港に着いたわれわれは、ツブガイの煮たのが乗ってる磯の香丼、カニ寿司、シャケ丼、いくら丼などをたいらげ19時過ぎの飛行機で羽田へ帰った。

さらば、釧路。世界三大夕焼けよ。
さらば、北海道満腹の大地よ。
さらば、地ビール天国。




ところで、世界三大夕焼けってあとはどこ?